2012.02.17 立原えりかさん取材こぼれ話  旅する作家

ただいま発売中のMOE3月号「PEOPLE」にご登場いただいた、
童話作家の立原えりかさん。
じっと見つめるまなざしの強さ、深さがとても印象的でした。

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撮影/黒澤義教


昨秋、静山社から刊行された『豪華愛蔵版 アンデルセン童話名作集』の
編・解説を手がけた立原さんは、十代の頃出会ったアンデルセンの
「後ろからついていって」現在に至るのだそう。

アンデルセンがおそらくそうであったように、
立原さんも作品を書く時、子どものことはほとんど意識していないといいます。
こんな人に読んでほしいという希望はありますかと訊ねたら、
「ないです。誰でもいいから読んで、という(笑)」

物語を書いていて面白いのは、主人公と同化できた時だとか。
「その人になりきれた時はすごく楽しいんですよ。
だんだん終わりに近づくと、別れるのがつらくって、
おしまいまで書くのを延ばすんです。別れたくない
小声でおっしゃったことばに、心うごかされました。

近作では『王女の草冠』(愛育社)が、「別れたくない」作品だったとか。
タイが大好きでたびたび訪れている立原さんの体験が活かされた、
美しい物語です。
こちらはタイで買ってきたという木琴。お部屋にしっくりとなじんでいました。

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撮影/黒澤義教


いくつもの国を旅したアンデルセンのように、
立原えりかさんもまた、旅する作家なのでした。

(南谷)

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