- 2021.10.15
「多治見市」×「くまのがっこう」 作家・あだちなみさんの母校が「くまのがっこう」でコラボレーション

2022年に20周年を迎える「くまのがっこう」。おてんばでかわいいくまの女の子・ジャッキーと、それを見守る11ひきのくまのおにいちゃんたちとのあたたかな暮らしを描いた大人気シリーズです。この春、「くまのがっこう」シリーズの絵が校内にデザインされた、楽しい小学校が岐阜県多治見市に誕生しました。
この学校は、絵本作家・あだちなみさんが通っていた母校の岐阜県多治見市立小泉小学校。校舎が改装されることになり、多治見市にゆかりがあり「子ども」「教育」とも親和性のある「くまのがっこう」を新校舎の一部に採用したい、という多治見市の依頼から、このプロジェクトが実現しました。子どもたちが絵本と出会う図書室には、本を抱えたジャッキーとおにいちゃんたちのアートが、広い壁にのびのびと飾られています。
中庭のウッドデッキ壁面には、多治見市の重要産業である「タイル」で特別に制作された、12ひきのくまのこたちが並んでいます。
くまのこたちはそれぞれの元絵に忠実に、職人の手によって粘土成型、施釉を経て、窯で20時間焼成されています。
背景に描かれたくまのがっこうの校舎は、モザイクタイルで1マスずつ丁寧に描かれています。
タイルと同様に、地元の「木材」もふんだんに使われた校舎。床のフローリングの中にはジャッキーがデザインされた箇所があり、隠れジャッキーを探す楽しみも! また、小学校に慣れない新入生の気持ちや、学校に行きたくない気分の子供のことを想像して、うつむいた子が「1歩踏み出せるところ」を意識した場所にも配置されました。
タイル製の手洗い場にも、ジャッキーのシルエットタイルが配置されています。
子どもたちに生まれ育った地域を誇りに思ってもらいたい、という想いが詰まった新校舎で、これからも小学生たちをずっと見守っていきます。
さらに……多治見市の母子手帳は、オリジナルの「くまのがっこう」デザイン。赤ちゃんにわたす「ファーストブック」でもくまのがっこうが採用されています。 「くまのがっこう」は、多治見の親子と一緒に、さらに成長していきます。