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2022.04.01

「どうぶつかいぎ展」東京・立川 PLAY! MUSEUMで4月10日(日)まで開催中


「どうぶつかいぎ展」メインビジュアル
 

ドイツの作家エーリヒ・ケストナーが1949年に出版した子どものための本『動物会議(Die Konferenz der Tiere)』。ケストナーが第二次世界大戦後にはじめて手がけた本作は、彼の友人で「子どもの本で世界を平和にする」ことを願い、後にIBBY(国際児童図書評議会)、ミュンヘン国際児童図書館を創設したイエラ・レップマンのアイディアが元になったものでした。

人間たちが世界平和について話し合う国際会議がまったく進まず、争いを止めないことに業を煮やしたアフリカの動物たち。彼らは「子どもたちのために」をスローガンに、世界中の動物に呼びかけ「動物会議」を開きます――。ケストナーが子どもたちの未来を案じ、人類への批判をユーモアと風刺、皮肉を交えながら著した絵本『動物会議』は日本でも1954年に光吉夏弥訳、1999年には池田香代子訳で岩波書店より出版され、時代を超えて現在も親しまれています。
 

動物会議
『動物会議』/エーリヒ・ケストナー著、ヴァルター・トリアー絵/池田香代子訳/岩波書店刊
 

この度『動物会議』を通してケストナーが訴えた問題を、8人のアーティストたちが絵や立体・映像や空間を使いながら描き出す「どうぶつかいぎ展」が、2月5日(土)より東京・立川 PLAY! MUSEUMで開催されることになりました。「大人と子ども、誰もが楽しめる」PLAY! MUSEUMを象徴する展覧会です。

また3月3日(木)発売の「MOE」2022年4月号では特集記事「すべては、子どもたちのために! ケストナーが教えてくれること」を掲載。ケストナーの作品世界をめぐりながら「どうぶつかいぎ展」をご案内します。ぜひ合わせてお楽しみください。
 

 

 開催概要
 

企画展示 「どうぶつかいぎ展」
2022年2月5日(土)〜4月10日(日)
PLAY! MUSEUM
https://play2020.jp/article/the-animals-conference/
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3
開館時間/平日 10時〜17時、休日 10時〜18時(入場は閉館30分前まで)
入場料金/一般 1,500円、大学生 1,000円、高校生 800円、小中生 500円

  
 
 展覧会のみどころ

 

1. ヴァルター・トリアーが描いたどうぶつたち
 

エーリヒ・ケストナー作品のイラストを数多く担当した画家ヴァルター・トリアー(1890〜1951年)。オーストリア=ハンガリー帝国(現チェコ)に生まれ、ケストナーと親交を深めた彼は『エーミールと探偵たち』『点子ちゃんとアントン』『飛ぶ教室』『ふたりのロッテ』などケストナー作品の挿画を次々と手がけました。しかし1936年にナチスから逃れてイギリスへ渡り、1947年にカナダへと移った後、1951年に同地で亡くなりました。この展覧会ではトリアーが描いた『動物会議』の美しい複製原画約20点がカナダからやってきます。
 

 


絵本『動物会議』原画/ヴァルター・トリアー/1947-49年/オンタリオ美術館蔵 ©Art Gallery of Ontario



絵本『動物会議』原画/ヴァルター・トリアー/1947-49年/オンタリオ美術館蔵 ©Art Gallery of Ontario

 
2. ケストナーのメッセージを伝える8人のアーティストたち
 

ケストナーの『動物会議』を8つの場面に分け、8人のアーティストたちがそれぞれ再解釈を加えて絵や立体、映像などの作品をつくりました。リレー形式でメッセージを伝える現代版『動物会議』です。

参加作家(50音順)
植田楽(造形作家)/梅津恭子(ぬいぐるみ作家)/鴻池朋子(現代美術家)/junaida(画家)/秦直也(イラストレーター)/菱川勢一(映像作家)/村田朋泰(アニメーション作家)/ヨシタケシンスケ(絵本作家)
 


「ケストナーとトリアー」ヨシタケシンスケ/2021年
 

 


第1幕「まったく、人間どもったら!」

「無題」梅津恭子/2021年



「無題」梅津恭子/2021年


第2幕「動物ビルで会議があるぞ!」

「無題」秦直也/2021年


「無題」秦直也/2021年



第3幕「世界をきちんとしてみせるよ!」
「めざせ動物ビル」村田朋泰/2021年



「めざせ動物ビル」村田朋泰/2021年

 
第4幕「世界一へんてこな動物ビル」
「無題」植田楽/2021年


「無題」植田楽/2021年


第5幕「子どもたちのために!」

「いざ、動物会議」菱川勢一/2022年


第6幕「連中もなかなかやるもんだ」

「どうぶつの糞模型 アライグマ」鴻池朋子/2022年/紙粘土、木の実、他


第7幕「人類がふるえあがった日」

「闇の世界 夢の世界」junaida/2021年


エピローグ「動物会議はつづく」

「ケストナーとトリアーの最終日」ヨシタケシンスケ/2021年

 
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