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2013.12.28

ヨシタケシンスケさん取材こぼれ話

第6回MOE絵本屋さん大賞2013で、『りんごかもしれない』で第1位を受賞したヨシタケシンスケさん。
MOE2014年2月号巻頭特集でアトリエインタビューをお届けしていますが、ヨシタケさんのアトリエ兼ご自宅には、楽しいものがまだまだたくさんありました。
webで特別にご紹介します!

すべて撮影/黒澤義教


玄関を開けると出迎えてくれる、なで肩ハンガー。ヨシタケさんの作品。



階段の壁にいる、窓際おじさん。こちらはヨシタケさんの過去の個展での出品作。



アトリエの壁一面の本棚には、これまでにヨシタケさんがイラストを手がけた単行本、新旧とりまぜの洋書や、こだわりの面白い古本、マンガなど、さまざまなジャンルの本が並んでいます。昨年の第5回MOE絵本屋さん大賞2012で第2位受賞の『どこいったん』(ジョン・クラッセン/作 長谷川義史/訳 クレヨンハウス)の原書"I WANT MY HAT BACK"も、棚の中に発見。



「左利きなんですね」と言うと、「あ、右の方がいいですか?」とペンを持ち替えようとしてくれる、優しいヨシタケさん。
いえいえ、大丈夫です(笑)。



机の上や棚の中、アトリエのあちこちにいる人形たちに、集合してもらいました。
1つずつ見ていると、存在感がじわじわと。


このアトリエ兼ご自宅は、ヨシタケさん自身が子どもの頃に住んでいたお家。
今はパパとなったヨシタケさんが、奥様とお子さんと暮らしています。
昔の気配と今の空気がなじみ合うすてきなお家には、リビングにも絵本や児童書がたくさん。



たくさんの絵本に囲まれた子ども時代を過ごしていたとのこと。大好きでよく読んでいたという、スキャーリーの洋書がさっと出てくることにも感動です。

インタビューの最後に、ヨシタケさんが神奈川県立こども医療センターで子どものために描いた絵を見せて頂きました。
こちらはその中の一部。


「お姫さま」


「ぶすっ」


「ロボ」


「聴診器」
すべてイラスト/ヨシタケシンスケ

入院中の子どもたちに楽しんでもらえるよう、さわってもいい布にプリントして壁一面に展示したり、寝ている姿勢からでも楽しめるよう、モビールにして天井から吊るしたりしているそうです。病院の中でも、こんな絵に囲まれていたら、子どもたちの気持ちも明るくなりそう。


イラストのお仕事を長く続けながらも、絵本は今回の『りんごかもしれない』がはじめて、というヨシタケさんですが、お話を伺っていると、絵本や子どもの本のお仕事もこれからきっと増えるのではないかと、今後のご活躍がとても楽しみです。



緑のお庭でも、お写真をパチリ。
お庭にもすてきなものや楽しいものが、あちこちにありましたよ!

(原)

ヨシタケシンスケ/1973年神奈川県生まれ。イラストレーター。既刊にイラスト集『しかもフタが無い』(PARCO出版)、イラストエッセイ『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(ともに講談社)など。

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