作家・なかえよしをさんと画家・上野紀子さん夫妻の共同作業により1974年に発表された絵本『ねずみくんのチョッキ』は今年で誕生50周年。現在は41作目が刊行され、シリーズ累計490万部超のベストセラーとなった名作を記念する展覧会「誕生50周年　ねずみくんのチョッキ展　なかえよしを・上野紀子　想像力のおくりもの」が2024年5月22日(水)～6月3日(月)に東京・松屋銀座8階イベントスクエアで開催されます。

会場では「ねずみくんの絵本」シリーズ全作品の原画やラフ・スケッチなど約200点が展示されるほか、立体、半立体パネルのフォトスポット、自分だけの「ねずみくんの絵本」をつくることができる体験コーナーなど、家族みんなで楽しめる展覧会です。
 

 

作家・なかえよしをさんと画家・上野紀子さんの手で生み出された「ねずみくんの絵本」シリーズ。2人が追求し続けた「想像すること」への取り組みを展示を通して紹介しながら、50年の歴史をたどることができます。
 

 

1974年に刊行されたシリーズ第1作『ねずみくんのチョッキ』や、そのアイデアの元となった1973年の絵本『ELEPHANT BUTTONS』(Harper & Row)の原画を展示。ねずみくんの絵本シリーズが生まれた秘密や背景に触れることができます。

 

「ねずみくんの絵本」シリーズ全作品を年代順に紹介。さらに、ねずみくんの絵本の特徴でもある「余白」を体験できる小部屋も設置されます。

 

2019年、「ねずみくんの絵本」シリーズの絵を担当していた画家・上野紀子さんが逝去。しかしその後もなかえさんは、上野さんが遺した絵をもとに新しい絵本を生みだし続けています。なかえさんの現在の絵本づくりの過程を紹介、コラージュ体験ができるコーナーも。

 

 

中江嘉男さんが構想し、上野紀子さんが描き出したシュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズや、2人の絵本づくりの原点となった作品『ペラペラの世界』の原画を展示。夫妻のもうひとつのライフワークを紹介します。
 

 

上野紀子さんの作業机を再現したブースや、愛用の品々・蔵書などを通して、なかえよしを・上野紀子夫妻の想像力の源を紹介。なかえさんとねずみくんが共演する50周年の記念映像も上映されます。

 

会場内の「ねずみくんショップ」では、展覧会オリジナルグッズや先行販売グッズなど、200種類以上のアイテムが揃います。

 

『ねずみくんのチョッキ』誕生50周年を記念したシリーズ最新刊『ねずみくんからのおくりもの』が5月10日に刊行されました。