MOE 2015年7月号　CONTENTS

巻頭大特集
宮沢賢治賞受賞記念
藤城清治　光の贈りもの ―宮沢賢治の世界を描く―

セロ弾きのゴーシュ　2012

91歳を迎えた現在も、精力的に制作活動を続ける画家の藤城清治さん。
カミソリを用いた切り絵が生み出す、光と影による美しい作風は、多くの人々を魅了してやみません。
影絵劇「銀河鉄道の夜」、絵本『風の又三郎』『セロ弾きのゴーシュ』......数多くの賢治作品を
生み出してきた長年の藤城さんの活動は高く評価され、昨年、宮沢賢治賞を受賞しました。
自身も「宮沢賢治の世界に挑戦することによって、僕の影絵は発展してきた」と語る
藤城さんの光と祈りに満ちた宮沢賢治の世界にご案内します。
また、今なお現役として新しい挑戦を続ける、藤城さんの活動の最先端を合わせてお届けします。

●巻頭ギャラリー　光の絵で描きだす宮沢賢治の傑作
●藤城清治　最新ロングインタビュー
　いのちの拠りどころになる絵を描き続けたい
●魔法の絵の生まれるところ　
　藤城さんのアトリエを大公開！
●Report1　第24回宮沢賢治賞受賞
●Report2　91歳バースデー・トークショー
●MOE読者にアンケート！　私の好きな藤城清治作品
●心に残る名作の数々　藤城清治の童話の世界
●感動の大作から息を呑む美しい一枚絵まで
　藤城清治最新作品ギャラリー
●影絵の世界に迷い込む　藤城清治美術館へ行こう！
●ロングセラーの絵本から様々な仕事をまとめた画集まで　
　光と影の贈りもの　藤城さんの絵本

巻頭特集担当者こぼれ話
今年のはじめ、脊柱管狭窄症のため入院、手術をされた藤城さん。4月には福岡、長崎と２つの展覧会が控えていました。入院中に病室の窓から描かれたというスケッチは、何枚も紙が継ぎ足され、東京の街並みを写した巨大なもの。福岡市博物館の展覧会で展示されました。藤城さんの「描きたい！」という思いのあふれたスケッチと、そこに添えられた言葉は、作家の「今現在」の気概を伝える迫力を持っていました。91歳にして今なお、現役で前へ進み続ける藤城清治さん。その眼差しは時にとても厳しく鋭く、時にあどけないくらいにやさしいのが、いつも印象的です。（内山）

とじこみふろく
藤城清治×宮沢賢治　スペシャルステッカー

懸賞
巻頭特集記念
藤城清治オリジナルグッズ　計50名プレゼント


手紙と切手でたどるわちふぃーるど
ダヤンと切手博物館

©Akiko Ikeda/Wachifield Licensing,inc.2015

海外作家インタビュー
ナタリー・レテの「愛を届ける花と動物たち」

絵／ナタリー・レテ

季節の雑貨と暮らし
刺繍時間をはじめよう

撮影／金子睦

MOE絵本スクールスペシャル
憧れの絵本作家になる方法

絵本とアートで島をうめよう！
出羽島まるごとアートプロジェクト

名作絵本が生まれた日
「チムとゆうかんなせんちょうさん」エドワード・アーディゾーニ
インタビュー／佐藤英和

ルーキー4ページ絵本劇場
「PLAY FOR MONSTERS」細谷冬卯子

人気作家の好評連載
ワンワンちゃん　工藤ノリコ
せかいいちのねこ　ヒグチユウコ
羊毛フェルトでつくる絵本の主人公　須佐沙知子
絵本の中のパンレシピ　桑原奈津子
児童文学は大人になってから。　石井ゆかり
広松由希子のおすすめ新刊絵本